【初心者向け】PFR(プリフロップレイズ)から読み取れるポーカー戦略


今回は、ポーカーにおける一番はじめの駆け引きともいえる『PFR(プリフロップレイズ)』について解説したいと思います。

 

ポーカー用語を調べている人は、たぶん初心者ではないかと思いますので、専門用語もその都度説明していこうと思います。

 

他のサイトを見てもよく分からんかったという方は、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

PFR(プリフロップレイズ)とは?

PFRとは、その名の通りプリフロップでレイズ(賭け額を上げる)することです。

プリフロップとはどういう状況かと言いますと…

 

 

こんな感じで場にカードが1枚にも出ていない状態がプリフロップです。

この状態であなたがBB(最後)のポジションにいて誰もレイズしなかった場合、強ハンドAKを持っているのでレイズするかと思います。

 

このアクションのことをPFR(プリフロップレイズ)といいます。

あなたより先に誰かがレイズし、そこからさらにレイズ(リレイズ)した場合もPFRになります。

 

 

ポーカーのプレイ統計HUDデータで表示されているPFRの数値は、ゲームに参加したハンド数の内どのくらいの割合でPFRを行っているかという%(パーセンテージ)を示しています。

 

 

 

PFRから読み取れる相手のハンドレンジ

PFRの数値単体でみた場合の大まかな相手のハンド傾向がこちらです。

(テキサスホールデムの場合の話になります)

 

 

PFRの数値 予測されるハンドレンジ
5% 77以上のペア、AK、AQ
10% 66以上のペア、AJ、KQ、QJ
15% 55以上のペア、KJ、45以上のコネクタ、Ax
20% 44以上のペア、J以上を含むブロードウェイ
25% 33以上のペア、10以上を含むブロードウェイ

※POKERBANK「The REM Process – Range」を参考

%が増えるほどに表のハンドレンジが追加されていく感じです。

このデータは大まかなものになりますが”知っているか知らないかの差”は大きいかなと。

 

知ってれば次のような予測がしていけるかと思います。

 

 

 

PFRの数値から読み取れる予測例

先ほどのプリフロップの説明で使った状況での例です。

 

トップのポジションであるUG(アンダーザガン)からPFRがあったとします。

自身のハンドはAKと強いですが相手のPFRの数値によっては判断を変える必要があったりします。

 

 

例:PFRが異様に低い相手の場合

極端な例ですが相手がPFR2%以下などのプレイヤーだった場合、QQ~AA、AKなど相当強力なハンドを持っている可能性もあります。

 

なので自分がAKだからといって「相手のレイズに対してスチール狙いでオールインでフォールドさせようとするのは少し危険かも!?」といった予測もできます。

 

こんな感じで相手のPFRは自分が取る行動を効率化していく指標になります。

 

 

 

例:PFRが高い相手の場合

逆にPFRの数値が高い相手の場合、そんなに強いハンドでなくてもレイズをしてきている可能性が高くなります。

 

AKを持っているなら強気で3BET(相手のレイズに対してリレイズ)していけるかと思います。

 

 

今回はポジションなどは考慮せず話してますが、大まかに”PFRの数値が高いor低い”で予測していける判断はこんな感じです。

 

 

 

PFRは他のデータと組み合わせて考えるとベスト

ポーカーは1つのデータだけで判断できるほど、単純なゲームではないかと思います。

 

HUDと呼ばれるハンドの統計からとれるデータはPFR以外にも複数あります。

このデータを組み合わせるという説明も少ししてみます。

 

※大まかなデータの見方は【KKPOKERで搾取されたくないなら知っておくべきHUD】の記事にまとめてあります

 

 

VPIPとの組み合わせで見るPFR

PFRと組み合わせて考えられる代表的な統計データはVPIPです。

VPIPはハンドの参加率を示しています。

 

これと組みあわせることで次のような予測ができるようになります。

 

 

VPIPとPFRがかけ離れてるプレイヤー

『VPIPが40%、PFRが5%』といった感じで、VPIPとPFRの差が激しいプレイヤーを見かけることがあります。

 

この数値からは次のような心理状態が予測されます。

 

・ハンド(カード)は弱いけど初めに配られる3枚を見たい
・こちらから攻めるアグレッシブさが足りない

 

こんな感じでハンドが強いのに攻め切れていなかったり、逆にハンドは弱いのに受動的にコールして相手に有利にプレイされている可能性があります。

 

このタイプは基本的に弱いプレイヤー(フィッシュ)と認識されやすいので止めたほうがいいと思います。

 

 

適正値はVPIPからPFRを引いて5%前後に落ち着いていることだといわれます

 

 

3BET to FOLDと組み合わせてみるPFR

プリフロップでのレイズにリレイズ(3BET)された場合にフォールドする割合を示す3BET to FOLDもPFRと組み合わせると次のような予測ができます。

 

 

3BET to FOLDが高いプレイヤー

たとえば『PFRが5%、3BET to FOLDが70%』といったような場合、元々強いハンドでしかレイズせずリレイズされたら降りる確率も高いので、

 

AKやAA、KKなどよっぽど自信がない限りは勝負してこないプレイヤーだと判断されてしまいます。

 

結果として、弱いハンドのブラフ3BETでスチールを狙われやすくなります。

 

 

と、こんな感じで「このデータの数値がこうだから、この人こうじゃね?」と予測されるようになるのがHUDデータであり、PFRも1つの指標として重要なものになります。

 

今回話したことが必ずしも正解ではありませんが、少なくとも勝っているプレイヤーはデータを駆使していることは間違いないです。

 

一方的に搾取されないためにも少しづつでも知識をつけていくことをオススメします。

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